7月20日、秩父神社の川瀬祭に出かけてきました。夏の疫病除けの祈願祭として始まったこのお祭は、冬12月3日の秩父夜祭と対をなす、秩父の長い伝統の中で育まれてきた夏の祭です。夜祭りは大人の祭であるのに対して、川瀬祭の主役はこども。
夜祭りは山の祭であり、川瀬祭は、川の祭です。
町会毎に揃えた、色とりどりの衣装に身を包んだこども達が前を歩き、その後ろを華やかな笠鉾が通ります。
勇壮な夜祭りとは打って変わって、艶やかで優雅な、絵画のような情景に、しばし時間が経つのも忘れて、見とれてしまいました。旧秩父市内の中心部から荒川に降りて行く途中、道生町会の会所前で、通るすべての笠鉾を見送っていたら、本当に大勢のみなさんが声をかけて下さいました。祭は、心が和みますね。
…どこにでも流れ行き、そして低いところから満たして行く水の流れ。生命の恵。どっしりと動かず、すべてを懐に抱く山の姿とともに、「政治、かくあるべし。」と教えられた一日でした。