今年は、昭和35年に商工会法が施行されて50年目にあたり、また、同じく児玉商工会も創立50周年を迎え、併せて盛大に記念式典が開催されました。
地域の商工会、そして商工業者の方々が支えているものは2つあります。
1つは地域の「雇用」です。雇用が家庭を支え、家庭が社会保障(高齢者の扶養・介護、子育てなど)を担ってきたことは、「りゅうじが考える」に述べてきた通りです。
地域の商工業者の方々が支えているもう一つの大切なものは、「文化」です。伝統芸能やお祭りは、地域の地場産業と密接に結びついてきたものも多く、また、今日においても商工業者の方々の経済力は、地域の文化を育てる一つの大きな基礎になっていると思います。
こうして経済だけでなく雇用、社会保障・文化を支える商工業、そして商工業者を支える商工会は、国の根幹を担っているといっても過言ではないと思います。
これまで国がとってきた政策は、公共事業にせよ規制緩和にせよ、地域の商工業者の方々に十分届いてきたとはいえません。そのことが、今、国のあり方として問われている最も大きな問題点であると、私は思っています。
どうすれば地域の商工業者の方々がこれから雇用と文化を担い、支えていくことができるのか、その答えを見つけられるかどうかに、国の命運がかかっているといっても過言ではないと思います。
当日、このような内容のご挨拶をさせて頂きました。
児玉商工会創立50周年記念式典(11月28日)
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