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学校等の先生による点鼻薬投与の介助が可能になりました。

text by

小泉龍司

2011.05.27

1.以前、本ホームページにて、中枢性尿崩症用治療薬「デスモプレシン錠剤」の承認に向けて患者会の方々とともに活動をしている旨、ご報告しました。
 治療薬を点鼻投与タイプ(点鼻薬)の「デスモプレシン」から、錠剤の「デスモプレシン錠」に切り替えることは、一生この薬を使い続けなければならない患者の方々の切実な願いです。
 とはいえ、「デスモプレシン錠」の承認が下りるまでは、日々、点鼻薬を使用し続けなければなりません。扱いの難しい点鼻薬の投与は、特に小さなお子さんとその親御さんにとって、大変なご苦労です。なかでも、学校や保育園、幼稚園へ通うお子さんの場合、デスモプレシン点鼻薬の投与は「医療行為」にあたるということで先生が投与をして下さらず、仕方ないので、親御さんが我が子の薬の時間に合わせて、毎日、学校や保育園、幼稚園に出向き投与する、また、遠足やお泊り保育の際は親御さんも同行するなど、負担が大きく、深刻な問題となっていました。

2.先日、厚生労働省へ患者会の皆様と一緒に要請へ行った際、そのやりとりを伺う中で、ふと、「点鼻薬剤の投与というものは、そもそも(基本的に医師のみが行うことが許される)医療行為なのか?」という疑問が湧きました。そこで、厚労省担当者へ確認したところ、「医療行為ではありません」との回答がありました。それならば、学校や保育園、幼稚園へ通うお子さんが、先生に薬剤投与を手伝ってもらうことができることになります。

3.厚労省からの回答を受けて、患者会では早速に、学校などにおいて、教師や保育師さんによる点鼻薬投与の介助を必要に応じて実施してもらえるよう、厚労省指導の下、申請書を作成しました。
 この申請書が学校や幼稚園(保育園)で受理されれば、親御さんが学校などに付き添わずとも、先生方に薬剤投与の介助をして頂けることになり、お子さん、親御さんの負担を大きく軽減することができるようになります。そして、この申請書に対しては、早くも親御さんたちから喜びの声があがっており、以前からこの件を問題視していた現場の医師からも、「うちでも使用させて頂きます。」という声が届いているようです。

 今後とも引き続き、最重要課題である「デスモプレシン錠」の承認に向けて、患者会の皆さんとともにがんばって参ります。