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「森の防潮堤」の実現に向けて現地調査を行いました。

text by

小泉龍司

2013.04.04

1.私は東日本大震災直後から、「植樹の神様」と呼ばれる宮脇昭先生(横浜国立大学名誉教授)とともに、「いのちを守る森の防潮堤」の実現に努力して参りました。

〈参照〉
2011.5.9 「復興構想会議」に提言し、その実現に向けて動いています。―「緑の長城計画」の実現を―
2011.5.27 緑の長城計画~いのちを守る300キロの森づくり~

 「復興構想会議」をはじめ、関係各省庁、宮城県知事、茨城県知事などにも働きかけ、また、理解ある議員の皆さんと「いのちを守る森の防潮堤」議員連盟を結成して、何とかこの構想を実現するべく取り組んで参りました。
 その甲斐あって、この度、仙台南部海岸に約30kmにわたって植樹による森の防潮堤が実現する動きになって参りました。
 この度、本構想実現の第1号となる仙台湾南部海岸地区を、宮脇先生とともに現地調査してきました。

2.当地区は、仙台市、名取市、岩沼市、亘理町、山元町にまたがる南北30kmにも及ぶ広大な区域で、仙台空港等の多くの重要施設や工業団地、住宅地区があります。
 現在、大津波で破壊された海岸堤防の工事が、概ね5年間(平成23~27年)の予定で、国の直轄事業として実施されています。新堤防の高さは、旧堤防+1mですが、その背面に盛土を行い、潜在自然植生の広葉樹による植樹を行い、「いのちを守る森の防潮堤」を作る予定です。
 これにより、コンクリートによる強度と、植栽によるエコロジカルを併せ持つハイブリッド構造の防潮堤が実現されることとなります。

3.3月26日には、自民党の国土強靭化総合調査会(二階俊博会長)に、宮脇昭先生と私が出席し、この計画の説明を行いましたが、出席の全議員から大きな賛同の声が上がりました。
 また、私の発案により、提出準備中の国土強靭化に関する基本法に、森の防潮堤に関する規定を盛り込むことも検討しています。

 人間の予想をはるかに超えた自然の猛威は、多くの尊い人命と財産を奪いました。この悲劇を教訓として、私達は今までの防災のあり方を根底から見直し、未来に向けて思考と行動様式を転換していかなければなりません。
 今後とも引き続き、宮脇先生とともに構想の実現に向けて全力で努力して参ります。