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「薬価事前相談制度」の整備について

text by

小泉龍司

2015.11.13

1.かねてより、私が顧問を務めております「日本バイオテク協議会」のメンバーとともに、厚生労働省に対し、「薬価事前相談制度」の整備について要望して参りました。
 私は、患者さんが少ない希少性の疾患の治療薬や再生医療治療薬の開発 に取り組む先端的なベンチャー企業が集まって作っている「日本バイオテク協議会」の皆さんを支援しています。
 こうしたバイオベンチャーの製薬会社が扱う治療薬は、その開発に大きなリスクが伴います。
 このリスクを少しでも軽減し、多くの難病等の患者さんに有効な治療薬を届けることができるよう、予め、医療保険制度により付与される「薬価」について、厚労省側と十分な意思疎通が図られるよう、厚労省に数度にわたり要請してきました。

2.こうした経緯を経て、11月6日付で、厚生労働省医政局経済課は「薬価に係る相談について」という通知を出し、新たな医薬品の開発に当たり、価格予見性の向上のため、既存の薬価算定ルールの内容や注意事項、薬価の見通し等について、治験前、薬事承認申請前等の各開発段階に応じて、随時相談を受け付けることを明示しました。

 患者さんのため、また、意欲ある製薬会社のため、安定的な薬の開発・供給に向けて、一歩でも前進できたことをうれしく思います。