先日、地元で皆野町の後援会の方から、こんな話をいただきました。
「昨年夏ごろから荒川の水の緑色が濃くなり、その流れをたどっていくと浦山ダムに行きつく」とのことでした。
そこで、国土交通省・荒川上流河川事務所、埼玉県・秩父県土整備事務所、水資源機構・荒川ダム総合管理所に確認した結果、以下のことがわかりました。
①昨年10月の台風19号の豪雨による土砂流入で、浦山ダムの水が今なお濁った状態にある。0.6マイクロメートル以下の土砂の微粒子が、水の体積の半分以上になると、土砂の沈降が起きにくく、冬場は一層沈降しづらい状態にある。
浦山ダム・2月13日写真
②その濁った水を下流に流しているため、荒川で濁った部分が生じている(川の流れが遅いところでは特に濁りやすい)。
③川の水の色は、土砂の微粒子が多く、濁っていると緑色に見える。
〇荒川・寄居水位観測所・2月13日写真(平常時・下の写真よりも緑色に見える)
〇平常時の荒川
つまり、台風19号による水の濁り(土砂の微粒子)が原因で川の水が緑色に見えている、ということであり、問題物質が流れて出ているなどということはなく、ひと安心しました。
昨年の台風19号の凄まじさを改めて感じ、引き続き防災・治水事業に全力で取り組む決意を新たにしました。