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「第2回ものづくり日本大賞」を受賞・小林徹さん(深谷市)

text by

小泉龍司

2007.09.13

 小林徹さん(起業家・エコグリーン設計社長-深谷市本田)が「第2回ものづくり日本大賞」を受賞しました。

 去る8月10日、第2回ものづくり日本大賞・内閣総理大臣表彰が総理大臣官邸で開かれ、全国から45人の方が表彰を受けましたが、我が地元からは、深谷市本田の「多能工」小林徹さん(35歳)が全国最年少で受賞されました。

 小林さんは、大正元年から続く家業の小林造園の4代目として、10年間働くうちに、「造園とは、本来、建築・土木以外のすべてが対象のはず」と考え、従来の「造園=和風庭園」のイメージを超えた新しい景観デザインを志向するようになって独立しました。

 以来、「庭を我が子のように育てる感覚」「本当の意味で緑を大切にする気持ち」を大事にして、「造景デザイン」(小林さんが創りだした言葉)を具体化していくための取組みを続けています。

 これは「景観」を生産・消費活動の付属物として扱う(例えば、工場の周りにただ芝生を植えれば良いという)のではなく、そこに常に積極的に「自然美」を創り出していこうとする価値観の実現に向けた、新たな取組みであると私は受け止めました。

 海外の賞も受賞。その技術が買われ、関東や東北の学校から校庭のデザインを依頼されるようにもなりました。

 小林さんの手により、新しいカルチャーが生まれつつあります。「ものづくり」は、一面それを評価する視点を持つという意味において、とりもなおさず「心づくり」であるとも感じます。

 植木の栽培を地場産業とする我が地元から、こうした新しい「ものづくり文化」が芽生えてきたことをとても誇りに思います。

 過日、小林さんの受賞祝賀会にお招きいただき、小林さんの優れた創造力と魅力的なお人柄、そしてそのパワーに、大いに刺激を受けた一日でありました。

<参考>
ものづくり日本大賞・内閣総理大臣表彰制度とは:
 この大賞は我が国の産業・文化を支えてきた「ものづくり」を、伝承・発展させる事を目的に創設された政府による総理大臣表彰制度である。
 経済産業省、文部科学省、厚生労働省及び国土交通省の4省庁連携により2年に一度開催され、今回が2回目となった。各省庁は有識者で構成される第三者委員会の審査等を踏まえ政府が受賞者を選定し、受賞者には「ものづくり名人」のメダル(デザイン)・徽章・賞状・楯などが授与される。ものづくりの中核を担う中堅人材、伝統の技を支える熟練人材及び将来を担う若手人材を表彰する。また、ものづくりの将来を担う人材として高度な技術・技能を有する青少年のうち特に優秀と認められる生徒、学生も表彰される。