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「政界大再編」-鍵を握る9人-(大下英治著・2009年3月発刊・徳間文庫)

text by

小泉龍司

2009.03.18

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 政界のドキュメンタリー小説を多数、著していらっしゃる、作家・大下英治氏の新作が発刊されました。 政界再編は必至と言われる政局の中で、今後の政界の動向の鍵を握ると見られる、9人の政治家にスボットライトが当てられています。特に、この9人の政治家のすぐ身近にいる政治家への取材を通して、直近の政界の実像が、臨場感溢れるタッチで興味深く描かれています。
 9人の政治家とは、小沢一郎、麻生太郎、与謝野馨、平沼たけ夫、太田昭宏、小池百合子、二階俊博、中川秀直(掲載順)です。
 前回選挙以降、私が行動をともにさせて頂いている、平沼たけ夫先生についての記述は、章の最初のページ(229ページ)、次のように始まります。

「……小泉龍司は思った。《郵政民営化は、本の表紙のカバーだ》
新自由主義、アメリカ型社会を目指す経済政策、アングロサクソンの思考形態など、いまのアメリカの経済社会を形作っているいくつかの基本的価値観があり、それが一冊の本になっている。…その本の中身が問題である。小泉龍司は、郵政だけではなく、社会保障の問題であったり、規制緩和の問題であったり、貧困の問題であったり、新自由主義がとことん歯車を回すとどうなるかということを危惧していた。
《この路線では、自民党も、日本も、うまくいかなくなる》……」

 以下274ページまでの約50ページにわたり、私が取材でお話した内容はすべて、そのとおりに盛り込んで頂き、平沼先生の真情が描かれています。
 普段の会合では、時間の制約もあり、なかなかお話できなかった事実も含めて、興味深く読んで頂ける本です。
 お時間のある方には、ぜひご一読をお奨め致します。